シンボルを上下で読む|逆位置の解釈が変わる「天と地」の考え方

カードの「上にあるもの」と「下にあるもの」は、それぞれ意味が違う。
この上下の考え方を使うと、正位置と逆位置の違いがかなり読みやすくなる。前回の左右に続いて、上下の見方をまとめておく。

上と下の意味づけ

カードの上下には、それぞれ異なる意味を当てはめることができる。

上と下の読み方
  • 上:精神・感覚・スピリチュアル・予期せぬこと・意識(顕在意識)
  • 下:物質・事実・現実・予期できること・無意識(潜在意識・深層心理)

同じシンボルでも、カードのどの位置に描かれているかで読み方が変わる。これが上下の考え方の基本。

「天」としての上

上のイメージ

カードの上部は、精神的なもの・感覚的なもの・予想外に起こることとして読む。

恋人のカードでは、上部に太陽と天使ラファエルが描かれている。これは祝福や精神的な満足として読める。「予期せぬ祝福」として読むなら、偶然好きな人と出会う・偶然の出来事から恋が始まる、といった解釈もできる。

ペンタクル3では上部にグレーのペンタクルが描かれているため、精神的・感覚的には自然体、ニュートラルな状態で物事に取り組める、という読み方ができる。

「地」としての下

下のイメージ

カードの下部は、現実・事実・物質的なこと・予期できることとして読む。

隠者のカードでは、人物が氷山の上に立っている。そのため「地に足がついている」「現実や事実を受け止めている」と読むことができる。

戦車のカードでは、下部に白と黒のスフィンクスがいる。白黒の対比を現実的な判断材料として見れば、「メリットとデメリットをきちんと見極めながら進む必要がある」という読み方になる。

塔の正位置と逆位置

塔のカードは、上下の考え方で正位置と逆位置の違いがはっきり読み取れる。

塔の正位置では、稲妻が上から落ちて王冠が吹き飛ぶ。上は「予期せぬこと」を表すため、予想外のハプニングによって、自分の立場や権威、築いてきたものが崩れると読める。

逆位置になると、稲妻が下側に来る。下は「予期できること」を表すため、薄々まずいと感じていたこと・予想できていた問題が実際に起こる、という読みになる。

同じ「崩壊」でも、「突然なのか」「薄々分かっていたのか」で受け取り方がかなり変わる。これが上下を意識することの実用的な意味だと思う。

上は意識、下は無意識

もう一つの読み方として、上を意識・顕在意識、下を無意識・潜在意識・深層心理として見る方法がある。

月のカードでは、月そのものが不安を表すシンボル。正位置では月が上にあるため、自分でも不安を意識している・不安が表に出ていると読める。

逆位置になると月が下に来るため、不安が深層心理に隠れている・本人が気づかないところで不安を抱えていると読める。こう整理すると、月の逆位置が「意識できない不安」を表すことがすっきり理解できる。

ソード9の例

ソード9では、下の方にベッドの彫刻が描かれている。そこには争いや恐怖、トラウマのような象徴が含まれているため、下=潜在意識として読むと、本人の深層心理に恐怖やトラウマがあると解釈できる。

逆位置になると、その彫刻が上に来る。上=意識として読むなら、不安や恐怖の原因を本人が認識できるようになる・向き合い始めている、という読み方もできる。

まとめ

上下の見方は、絶対に当てはめるルールではなく、リーディングの幅を広げるためのフック。

上は精神・感覚・予期せぬこと・意識。下は現実・事実・予期できること・無意識。この見方を使うと、逆位置の解釈や、正位置との違いが読みやすくなる。特に「正位置と逆位置で何が変わるか分からないカード」を読むときに役立つ。

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